ツイートした画像から偵察衛星の能力がダダ漏れ トランプ大統領

こんにちは。藤末雅彦です。

・トランプ大統領がツイッターに投稿した画像は、イランの衛星画像のコピーをスマートフォンで撮影したものとみられている。
・大統領は、「我々には画像がある。私はそれを公開した。私にはその権限がある」と主張しました。
・米スタンフォード大学国際安全保障協力センターのアリソン・プッチオーニ氏は、ツイッターで「この衛星画像の流布は、機密情報の公開に関する米国の方針から逸脱している。政治的な目的がよくわからない」と懸念を示している。

米国のトランプ大統領は、31日、公式ツイッターアカウントで「米国はセムナン第1発射場での爆発事故に関与していない」とのコメントとともに、事故現場を上空から撮影したとみられる高解像度の衛星画像を投稿し、米国内外で物議を醸している。

引用元

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/09/post-12941_1.php

トランプ大統領が、自身のツイッターでイランの宇宙センターで起きた爆発事故に触れ投稿しました。その際に、写真で衛星画像を掲載して、物議をよんでいます。
衛星画像から、どの衛星からの写真なのかが特定されて、機密情報の公開だと問題になっています。しかし、本人は大統領には権限があるとして、意に介していません。
相変わらずのトランプ大統領ですが、ツイッターに身近にある写真を載せてしまうのは、一般人がやってしまう誤った行動と同じことをしています。
自分の持っている小物を並べた写真を投稿して、そこに載っていた鍵から合鍵を作られ泥棒に入られてしまったことがありました。また、ベランダからの風景写真を投稿して、自宅が特定されてしまった女性もいました。
そのようにセキュリティに甘い一般人とトランプ大統領の意識は、同程度のレベルなのです。
大統領の権限があるのは当然で、理解できることですが、それを公開して晒してしまうことでどれだけ危険を呼ぶ可能性があることを想像して欲しいです。衛星写真は、これからますます軍事的な役割を果たすことになりますので、細心な注意が必要な情報です。
まして、これから宇宙戦争の時代になっていくことが予想される時代になるのですから、衛星の果たす役割は大きくなります。
野球でピッチャーが投げる前に、バッターに向かって直球かカーブかを宣告するようなものです。戦う前に負けが決まってしまいますので、慎重な対応を期待します。